4月だけは何故か5月1日にまとめて更新しているんですよね。
毎月きちんと取りまとめるつもりだったのがあっさり挫折したようです(笑)。
この中で好きな句は、最初の四月馬鹿…と、下から3つ目の仔馬らが…でしょうか。
自画自賛タイプなので、どの句も好き(笑)。
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- 2010年04月
- 四月馬鹿 愛してるよと 囁いて
- 何もかも 四月馬鹿の せいにして
- 襟足に 吸い込まれしは 桜花
- 軋む窓 夜半の嵐に 桜散る
- 自らを 律して立たん 春怒涛
- 桜咲きて 最後の初日 幕があく
- 歌舞伎座に 別れを告げて さくら花
- 清明の 宇宙(そら)から見やる 青い地球(ほし)
- 街の気を 染め直してや 花の雨
- 花惜しむ 野球をしよう 野球をみよう 【木村拓也コーチを偲んで】
- 手を広げ 風受けとめて 仏生会
- 花祭 人生(たび)の荷物の 多きかな
- 逃げ水や 育つ子の背に 目を細め
- 蒲公英や 園児の列を 見送って
- たんぽぽで 貴方の気持ち 花占い
- 雨どいに 悪さしたのは 花吹雪
- 赤鳥(アパパネ)が 桜吹雪を 駆け抜ける
- 畦道を 駆け出してゆく 葱坊主
- お帰りと 故郷のにほい 葱坊主
- 痴話喧嘩 めざし喰らひて 席を立つ
- 待ちぼうけ アナタのせいよ 春の風邪
- 自転車の ベル高らかに 山笑ふ
- 赴任先 不安かき消し 山笑ふ
- 脱ぎ掛けの コートに滲みる 穀雨かな
- 晴れた朝 駆け出す背中 草若葉
- 草若葉 ランドセルから 笑い声
- 降りだした 雨に戸惑う 蝌蚪二匹
- 雨音や 何処で眠る 雀の子
- 春霖や 花は花でも 傘の花
- 春よねと 日に幾たびと 暦みる
- 見渡せる 緑の尾根の 茶摘みかな
- 青空に 茶摘娘の 姿追う
- 仔馬らが 雀隠れの 草を喰む
- 歌舞伎座に 春の終りの なみだ雨
- 四月尽 破風白壁に 別れ告げ