前月の少なさからなんとか持ち直しつつあるものの、年の瀬なんだからもう少しなんとかならなったのかしら。
さて、今年は大晦日までに幾つくらい作ることができるでしょうか。
では、昨年末の俳句をどうぞ。
- 落つる葉の水にたまりて身を寄せん
- 古枝や冬晴れの空指差さん
- 芭蕉忌や往く者の背は物言わず
- 時雨忌や旅の写真をめくる指
- 大雪や身を震わせて引く襖
- 生煮えの皮食う冬至南瓜かな
- 母に宛て冬至南瓜の便りなり
- 冬鷺の影ばかりなり里の原
- 冬の鷺なに待ちわびて黙りおる
- 冬鷺に驚かれたり驚いたり
- 冬鷺や見て見ぬふりで見送る背
- 顔上げて夕焼け何処暮早し
- 短日は嬉し晩酌長くなり
- この世には我一人きり霜夜かな
- 風呂に張る水の音響く霜夜かな
- 霜の夜磨く形見の指輪かな
- 悪口も陰口もない霜夜かな
- 影ふたつくもり硝子の霜夜かな