2014年12月の俳句

前月の少なさからなんとか持ち直しつつあるものの、年の瀬なんだからもう少しなんとかならなったのかしら。
さて、今年は大晦日までに幾つくらい作ることができるでしょうか。
では、昨年末の俳句をどうぞ。

  • 落つる葉の水にたまりて身を寄せん
  • 古枝や冬晴れの空指差さん
  • 芭蕉忌や往く者の背は物言わず
  • 時雨忌や旅の写真をめくる指
  • 大雪や身を震わせて引く襖
  • 生煮えの皮食う冬至南瓜かな
  • 母に宛て冬至南瓜の便りなり
  • 冬鷺の影ばかりなり里の原
  • 冬の鷺なに待ちわびて黙りおる
  • 冬鷺に驚かれたり驚いたり
  • 冬鷺や見て見ぬふりで見送る背
  • 顔上げて夕焼け何処暮早し
  • 短日は嬉し晩酌長くなり
  • この世には我一人きり霜夜かな
  • 風呂に張る水の音響く霜夜かな
  • 霜の夜磨く形見の指輪かな
  • 悪口も陰口もない霜夜かな
  • 影ふたつくもり硝子の霜夜かな

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