大河ドラマを久しぶりに初回から最後まで見続けました。もちろん録画した回はありますよ。日曜の夜8時に必ずテレビの前にいたわけではありません。10時からのBS2の方を見た日も多かったですしね。でも久々の大河完走なのでちょっと嬉しい…って、私は自分に何を課しているのだろう。
幕末ってあまり興味がなかったので(これからも特にこのドラマがきっかけで幕末のことを自分なりに調べたり、映画や本を探したりすることはないと思います)、近藤勇という人については新撰組の局長という以外のことは知りませんでしたし、土方歳三も、芹沢鴨も名前くらいしか知りませんでした。沖田惣司に至ってはもはや漫画の中の人(笑)。高校時代は選択科目で日本史を選んではいましたが、幕末は穴埋め問題に入りそうな言葉を暗記するくらいだったかな。ま、そんなことはドラマとは関係ないのですが、とりあえず、幕末の予備知識は重要単語暗記程度だったということです、ハイ。でも、十分に楽しめましたよ。だって史実再現ドラマじゃなくて、大河ドラマですもん。
ずっーと悩み続ける近藤勇だったと思います。「私は一体どうしたらよろしいのでしょうか。」といつも誰かに聞いていたような気がします。人は「河の流れに乗って大海原を目指す、大海原に出て行く人生」と「池を湖にするべくどんどん広げて、時には深くしていくような人生」とに分かれると思うんですよ。うまく言えませんけど、なんとなく。この大河ドラマで知った近藤勇って人は、なんとかみんなと一緒に河の流れに乗ったんだけど、大海原に出たと思ったらまだ河で「よーし!もう一頑張り!」と思った時には支流に流されていて、突然滝つぼに落ちてしまったような人生…って言ったらヒドイですかね。
主演の香取慎吾さん、お疲れさまでした。彼の出演したドラマは今回と同じ三谷幸喜さんの「合言葉は勇気」と「HR」をみていましたが、立派な体格されているので和服姿や鬘は大丈夫だろうなとは思っていました。台詞回しもドラマが進むにつれて彼の喋りの慣れと私の聴き取り慣れが歩み寄っていたようで、いつからか気にならなくなっていました。表情はいい感じでしたよ。その集大成が最終回なのかもしれませんが、私は最終回一つ前の第48話のラストの表情にグッと来てしまいました。大久保大和として捕まった後、新選組(後に御陵衛士)にいた隊士が官軍にいたために正体を明かすことにした時の表情です。観ているこちらがなんとも言えない絶望感と脱力感を味わいました。ところで「私は一体どうしたらよろしいのでしょうか。」と一年間言わされ続けてきた香取くん、最初はまさに言わされていただけだと思いますけど、撮影が終わりに近づくにつれて「俺が近藤勇だったらこうしたいよ」って思うようになったかな。来年以降、どんなお仕事をされるのか楽しみです。でもまぁ、SMAPの人なんでSMAPのお仕事が優先なんでしょうね。
総集編は12月26日かな。新選組のみなさんを、もう一度、若かりし日から観られることが楽しみです。