なんとも締りがないですが、これで今年の句の最後になります。
最後の馬の背に…なんて、自分の句の盗作になっています(笑)。
暖かい日が多かったので、何かっていうと小春日和と詠みたくなるのが悪いクセ。
11月の夕焼けに…は立冬前日かな。
12月は国立劇場の忠臣蔵で何か詠むことが出来ればよかったのですが、染五郎さんに夢中でそれどころじゃなかったです(笑)。
忘れ得ぬ…は、忘年会と銘打って集まったのに忘れられない会になったことを詠みたかったのですが空振りしちゃいました、トホホ。
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- 2010年11月
- 振り向いた 襟足にふる 楓かな
- シャリシャリと 落ち葉探して 歩く孫
- 夕焼けに 明日は冬ねと つぶやいて
- 烏啼き 小春日和の 日が暮れる
- 若駒や 小春日の中 駈け競べ
- 彼の背を ともに見送る 帰り花
- 冬晴れの ビルの谷間を すべる雲
- 沈みゆく 月の吐く息 白い朝
- 蜂蜜を 湯気に溶かして ホットレモン
- すれ違う 車窓のすき間 躍る雪
- 2010年12月
- 急ぎ足 うつむく街に 冬は来ぬ
- 忘れ得ぬ 宴となりし 忘年会
- さよならと ゆず湯に沈む 恋ごころ
- 馬の背に 湯気たちのぼる 冬競馬