今年も半年以上が過ぎてしまったのにいつまでも新年の挨拶がトップページとはどういうわけか。ま、しゃーない。
ここいらで今年の前半を振り返って更新再開の足掛かりにしたいものである。
一月は染五郎さんがお江戸にいらっしゃらなかったのもあって初芝居はなし。天王寺屋中村富十郎さんの訃報があり、歌舞伎ファンの間にも衝撃が走った。
二月はなんといってもル・テアトル銀座の花形歌舞伎。亀治郎さんのお染の七役、染五郎さんの油地獄が上演されたのだが、色々と考えさせられてしまった。もちろん芝居は楽しんだが、染五郎さんの与兵衛というか今回の演出はなんだろうなあ、なにか心に澱が残ってしまったような感覚。いつかまた油地獄はやるだろうが、心の澱が溶けるかどうか分からない。
三月は一週目の週末に郷里より友人が遊びに来て楽しい時間を過ごした。そしてそのちょうど一週間後に東日本大震災が発生。原発事故も相まって計り知れない影を落とすこととなる。私自身も地震酔いに悩まされる日々が続いた。プロ野球界は開幕日をめぐり大騒動となり、国立劇場での松嶋屋さんの復活歌舞伎も中止となってしまうなど興行関連には大きな影響があった。競馬ファンにはうれしいニュースもあった。ドバイワールドカップで日本馬ヴィクトワールピサとトランセンドがワン・ツーフィニッシュを決めるという快挙を達成。震災犠牲者のために喪章をつけたミルコ・デムーロの涙も印象的だった。一方で牝馬クラシック三冠、いやウオッカ以来のダービー制覇かと一部で囁かれるほどの期待馬レーヴディソールの骨折が判明し、手綱を取る福永祐一騎手ファンの私は落胆したが、秋に帰ってくるレーヴディソールにふさわしい騎手になるという彼の言葉は嬉しかった。
四月は金丸座のこんぴら歌舞伎に出演された染五郎さんを追いかけて六年ぶりに香川県は琴平町へ。出発直前にも大きな余震があり不安な旅立ちだったものの、こんぴらでは暫し地震のことを忘れて芝居小屋の空気に身を委ねた。また、中山競馬場が被災したこともあり、皐月賞が東京競馬場で施行された。
五月は三月に遊びにきた友人のお返しのような形でゴールデンウィークに帰省し、彼が幹事として仕切ってくれたプチ同窓会に参加して旧交を温めた。語りだしたらキリがないが、友人に恵まれるというのは良いことだと実感。花形歌舞伎上演されたことで初めて明治座を訪れた。昨年五月の花形歌舞伎以来の染五郎さんと七之助くんのコンビを堪能。二月の染亀も良かったが染七もなかなかどうして、将来が楽しみである。競馬では今年から始まったWIN5の賞金が1億円を超えた。しかも、オークスデーに(笑)。
六月は誕生月だったので日頃から自分に甘いくせにさらに甘やかして過ごした(笑)。日本ダービー翌週、安田記念前日という隙間の東京競馬場に参戦して武豊騎手の3400勝を見届けることができた。プロ野球は交流戦が行われており、神宮球場で行われたスワローズvsライオンズの二連戦を観戦し、西口投手が素晴らしいピッチングを見せてくれた。ちなみに西口投手は完投しない先発記録を順調に伸ばしている。歌舞伎は松嶋屋片岡仁左衛門丈、孫の千之助くんの連獅子が話題に。千之助くんの凛とした踊りに感動。大きくなったら金太郎ちゃんのこと可愛がってね(はぁと)である(笑)。ウインブルドンではクルム・伊達公子がヴィーナス・ウイリアムス相手に大熱戦を演じた。
駆け足で上半期を振り返ってみたが長くなってしまったわ。最後まで読んでいただいてありがとうございます。これを機会にちゃんと更新したいとは思いますがはてさてどうなることやら。