ようやく詠むペースが上がってきた五月。
「曹達水」って言葉、良いですよね。
でも、曹達水泡の数…の句はいささか俗っぽすぎましたか(笑)。
「青葉闇」の響きも好き。
- 石垣に新緑の雨染み渡る
- 背中見て走り出す恋夏は来ぬ
- 並ぶ肩立夏の風が包む影
- 泣き声を悟られまいと草を吹く
- 草笛に寄り添い見やる川面かな
- 窓あけて水の香りは翠雨かな
- 薫風や駆け抜けていく駿馬かな
- 風薫る君の背中を追いかけて
- 薫風に煽られて咲く恋の華
- 影を追い木下闇に迷い込む
- 貴方へと繋ぐ心の青葉闇
- 秘めたるを隠しおくは青葉闇
- 曹達水泡の数だけ抱きしめて
- 気の抜けた曹達水ねと捨て台詞
- 気の抜けた曹達水ねと去るおまえ
- ためいきを水に溶かして曹達水
- 曹達水冷えて煮え立つ恋心
- ささやきに耳傾けて曹達水
- 弾けるは恋の痛みか曹達水
- 小満の風におされて走る馬
- 小満や空と溶け合う芝生かな
- 万緑に包まれし身のせつなさや
- 万緑や迷う恋路の楽しさよ
- 万緑の深みに沈む我が身かな
気の抜けた曹達水…ってのは我ながら気の利いた言葉と自画自賛(笑)。
でも、曹達水の句は冷えて煮え立つ恋心の句が気に入っています。
小満の風に…は競馬場で詠みました。