2012年3月の俳句

59句でした。
似通った句が多すぎて反省です。

  • 春光や手のひらかざして命みる
  • 春光や明日には我を照らしたまふ
  • 春光やベランダに舞うタオルたち
  • 満作やはかなさ装う自己主張
  • 濡れ髪に触れるが如し満作や
  • 満作や別れの朝の濡れ髪よ
  • 思ひでを磯菜摘むよに抱き寄せる
  • 思ひでを集めるように磯菜摘む
  • 垣繕ふ(かきつくろう)主亡き庭誰を待つ
  • 生垣を繕う背中来世でも
  • 忍ぶ恋そっと見守る座禅草
  • 思ひ出を紡ぎ偲んで座禅草
  • 達磨草涙抱えて座するかな
  • 旅立ちの涙は雪解雫(ゆきげしずく)かな
  • 花の芽を雪解雫が撃ち落とす
  • 枝々を雪解雫が綱渡り
  • 盃に雪解雫の忌明けかな
  • 忌日明け雪解雫を杯に取る
  • 柳絮(りゅうじょ)飛び我も連れよと手を伸ばす
  • 姿なき散歩の主は柳絮かな
  • 春分や花の目覚めの遅きかな
  • 春分かつ朝の寒さに草震え
  • 春の雲ほどいて結び旅にでる
  • 春雲に消える白球追う球児
  • 引鶴を見送る空の暗きかな
  • 引鶴や涙を旅の伴とする
  • 観潮やスクランブルの交差点
  • 観潮や集めた涙ながれゆく
  • 海明や漕ぎ出せぬまま泊まる船
  • 海明けて白きいかだのゆりゆられ
  • 鷽が鳴くお前だけだと嘘をつく
  • 鷽が鳴く貴方だけよと嘘をつく
  • 鶯と鳴き競べかな孫の唄
  • 図らずも鶯合(うぐいすあわせ)の妻妾
  • 引鴨や見送る群も明日は立つ
  • 風裂いて鴨の引きたる北の空
  • 行く鴨に便り預けて後を追う
  • 春装や集う女の姦しさ
  • 春装やスカート揺らす川の風
  • ものの芽や一歩目を出す難しさ
  • 斑雪すずめ集ひてすべり台
  • 花簪咲くも咲かぬも貴方次第
  • ビルの壁映る朧の月夜かな
  • 春の宵まだまだだなと燗つける
  • 春の日に見え隠れするチラリズム
  • 畦焼きて心変わりの鎮まらん
  • 明けぬ夜はないと微笑む雪間草(ゆきまぐさ)
  • 春陽差し馬の影駆る芝生かな
  • 逢引を猫の眼草に覗かれて
  • 新しきシャツに袖入れ目借時
  • 種選び涙沈めて凛とする
  • 春一番いつやいずこや現れず
  • 渦潮や土俵覆いて綱ほころぶ
  • 失った恋の傷みを取木せん
  • 残り味噌茹でた野蒜で拭い取る
  • ものの芽も隠れんぼする寒さかな
  • ささくれた指で菜の花つまみ食い
  • 蕨狩休息の水ひんやりと
  • 旅立ちを末黒の薄に見送られ

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