少ない…。
この先が不安になりますわ。
- 花筏乗れば願ひが叶ふと言ひ
- 花筏乗れば願いが叶うといい
- かなしきや去る者追わず花筏
- 頬染める小舟のふたり花筏
- 夕闇を迎えに行くは花筏
- 花筏恋は気ままに風まかせ
- 花筏流れ流され網のなか
- 温泉の湯気の間に間に花筏
- 露天風呂湯気の間に間に花筏
- つま先の草くすぐられ春眠し
- デジタルの味気なさかな春眠し
- 花過ぎて頭を垂れる人の波
- 花過ぎて盛りも過ぎて幾年や
- 何処からひらひらと舞う過ぎた花
- 味噌汁や五臓六腑に穀雨降る
- 穀雨待つ土の匂いと草の風
- 軒端から差し出した手に穀雨かな
- 白藤や花嫁御寮の涙かな
- 白藤やくぐり抜ければ黄泉の国
- 白藤の波が寄せては返す山
- わがままに生きて死に逝く雛菊や
- 雛菊やシャイなふりして自己主張
- 雛菊や集合写真笑い声
- 小手毬やアテにならない道しるべ