平成二十四年の俳句より自選

今年ツイッター上で詠んだ句から自選。
数えてみると自分が思っているよりは多かったかな。
推敲前後の俳句もカウントしてしまってはいあるが、昨日までにツイートした俳句は自由律俳句を合わせて597句。
どんぐりの背比べで自選といえるような数だけ選び出すのに苦労したが、自分の俳句を読み返すのは嫌いではない。
単純に好きだなって思える句を選んでみた。
今からでも手直ししたい句がたくさんあるのはどうしようかなぁ。

 

平成二十四年の俳句より自選十五句

  • 盃を交わす人なき春炬燵
  • 残り味噌茹でた野蒜で拭い取る
  • 蓮葉浮く隙間を埋める白い雲
  • 竹笊の網目に掴まるさくらんぼ
  • 薄張りのグラスで跳ねる曹達水
  • 朱鷺色の雲降りてきて夏の夕
  • 一本道何を燃やしてカンナ咲く
  • キセル持ち役者気取りの端居かな
  • 珈琲の味濃くなりし初秋かな
  • 子規の忌や長靴で蹴る水溜まり
  • 嘘をつく唇のいろ梅擬
  • 焼鳥や隣の串を数えてる
  • 言い掛けた言葉とともに蕎麦湯飲む
  • 闇は濃く星散りばめて冬深し
  • ささくれに蜜柑の染みてしかめ面

 

自由律俳句より自選三句

  • 月と思って見上げたら街灯だった夏の宵
  • アイスクリームで冷やすのは熱いキスで焼けた舌
  • ペルセウス座流星群を五七五にねじ込もうと四苦八苦

 
残りについては今年と同様に前年の同月に詠んだ俳句として毎月一日にこのブログで掲載していく予定でいる。

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