2012年5月の句

すっかりブログを放置しております。
俳句もあまりツイートしてないんだよなあ。
やばいですよ。

では、昨年の五月の俳句でございます。

  • 葉のしずく風に揺れ落ち八十八夜
  • 明日葉を見習う気分になれもせず
  • 素人が見よう見まねで緑摘む
  • 快晴の立夏の空やどこまでも
  • ゆくりなく嵐ざわめく卯月かな
  • 背伸びしたその指先に新樹かな
  • 坂道で吸い込む風は新樹かな
  • 庭先で一際眩し新樹かな
  • 雨上がる揺れてきらめく新樹かな
  • 新樹伸び葉にそそぐ陽は煌めいて
  • 突然の雨に怯える新樹かな
  • 深呼吸新樹の林歩く朝
  • ふるさとを一人歩けば薫る風
  • 風薫る駅に降り立つ我が身かな
  • 風薫る無人の駅に降りる朝
  • 風薫る街・人・馬はトロットで
  • 雨楽し芝居がはねた隅田川
  • 近道を竹の葉散らす待ち合わせ
  • 竹落葉拾いて指に流れる血
  • 白壁の瓦に積もる竹落葉
  • 笹舟は岸の向こうの竹落葉
  • 芍薬を真似て鏡の前に立つ
  • 芍薬を伝う滴のやわらかさ
  • 芍薬にそぼ降る雨の冷たさよ
  • 盃に映りし月や水中花
  • 駆け抜ける馬追い抜くは麦の風
  • 麦風にたてがみなびく栗毛馬
  • 眺むるは水面に揺れる夏の空
  • 夏空や池にゆらりと煌めいて
  • 蓮葉浮く隙間を埋める白い雲
  • あめんぼが六つの足で掴む雲
  • 優駿や祈る想いと託す金
  • ひなげしや風に揺られて笑う君
  • 見上げれば白いぼんぼり朴の花
  • 朴の花こぼれる光すくい取る
  • 白桜忌BGMはノクターン
  • 街路樹に揺れる朝日や白桜忌
  • 降りだした雨に追われて晶子の忌
  • 晶子忌や白髪混じりてみだれ髪
  • 青嵐逆立つ髪はメドゥーサか
  • 坂道で背中を押すは青嵐

 
【自由律俳句】

  • 今日までの病と言い聞かす五月尽

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