すっかりブログを放置しております。
俳句もあまりツイートしてないんだよなあ。
やばいですよ。
では、昨年の五月の俳句でございます。
- 葉のしずく風に揺れ落ち八十八夜
- 明日葉を見習う気分になれもせず
- 素人が見よう見まねで緑摘む
- 快晴の立夏の空やどこまでも
- ゆくりなく嵐ざわめく卯月かな
- 背伸びしたその指先に新樹かな
- 坂道で吸い込む風は新樹かな
- 庭先で一際眩し新樹かな
- 雨上がる揺れてきらめく新樹かな
- 新樹伸び葉にそそぐ陽は煌めいて
- 突然の雨に怯える新樹かな
- 深呼吸新樹の林歩く朝
- ふるさとを一人歩けば薫る風
- 風薫る駅に降り立つ我が身かな
- 風薫る無人の駅に降りる朝
- 風薫る街・人・馬はトロットで
- 雨楽し芝居がはねた隅田川
- 近道を竹の葉散らす待ち合わせ
- 竹落葉拾いて指に流れる血
- 白壁の瓦に積もる竹落葉
- 笹舟は岸の向こうの竹落葉
- 芍薬を真似て鏡の前に立つ
- 芍薬を伝う滴のやわらかさ
- 芍薬にそぼ降る雨の冷たさよ
- 盃に映りし月や水中花
- 駆け抜ける馬追い抜くは麦の風
- 麦風にたてがみなびく栗毛馬
- 眺むるは水面に揺れる夏の空
- 夏空や池にゆらりと煌めいて
- 蓮葉浮く隙間を埋める白い雲
- あめんぼが六つの足で掴む雲
- 優駿や祈る想いと託す金
- ひなげしや風に揺られて笑う君
- 見上げれば白いぼんぼり朴の花
- 朴の花こぼれる光すくい取る
- 白桜忌BGMはノクターン
- 街路樹に揺れる朝日や白桜忌
- 降りだした雨に追われて晶子の忌
- 晶子忌や白髪混じりてみだれ髪
- 青嵐逆立つ髪はメドゥーサか
- 坂道で背中を押すは青嵐
【自由律俳句】
- 今日までの病と言い聞かす五月尽