2013年10月の俳句

ぬるい俳句が多くて全然駄目だわ。

  • 来ぬ人や雨の隙間に金木犀
  • 忍び寄る気配隠せぬ金木犀
  • 温めよか冷やそか豆腐寒露の夜
  • 云へぬ恋いっそ流して秋の水
  • 身の内に流れる血潮秋の水
  • 色変へぬ松の向こうで雲流るる
  • 鎮座する色変へぬ松微笑んで
  • りん鳴らす十三回忌十三夜
  • 十三夜振り返るにはまだ早い
  • 人生の坂登りきる十三夜
  • 恋文は縦書きにして秋深し
  • 秋深し文化芸術乱れ打ち
  • 秋深し誰にも告げず帰る郷
  • 積読を積み直してや秋収め
  • 積読を積み直す午後秋収め
  • 走り蕎麦母を誘いて駅二つ
  • 新蕎麦や通の振りして塩で食う
  • 霜降や見知らぬ人の後つける
  • 霜降の朝の味噌汁母の味
  • 霜降や貴方との距離広がりぬ
  • すすきのが故郷なんです笑ふひと
  • すすきのに季節はずれの花が咲く
  • 走る人そよぐ芒をかき分けて
  • 晩秋や雨に追われて逃げる猫
  • 晩秋の雨に追われて逃げる猫

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