国立劇場 隅田川花御所染

花見写真を5回にわたって掲載してしまったため、鑑賞記録がすっかり疎かになってしまいました。

今月の国立劇場では、四世鶴屋南北作 隅田川花御所染 -女清玄- が上演されました。
ちなみに、すみだがわはなのごしょぞめ と読みます。
(台本は変更しているそうですが)二十五年ぶりの上演だそうです。
私、まだ生まれておりませんで…嘘です。

      ◇ ◆ ◇

ざっくり説明しますと、許嫁であった吉田家松若丸が行方不明となって三年が経ち、入間家息女花子の前は出家し清玄尼となります。そこに現れたのが妹桜姫の許嫁になりすました松若丸。花子は恋焦がれるものの自分は桜姫の許嫁だと言い張る松若丸。恋い慕うあまりついには破戒僧となってしまった清玄尼こと花子、その花子に恋慕する惣太こと元吉田家家臣の粟津七郎…おなじみ都鳥の一巻を巡って人の業と女の執念が炸裂する南北ワールド…って軽すぎる説明(笑)。

あまり筋書きを確認せずに観始めたらいきなり立ち役で芝のぶちゃんが出てくるのでびっくり。
福助さんはこういうお役、いいですねぇ。
お相手の松若丸役の隼人くんがとても若いので無理がないといえば嘘になりますが、尼の拵えも妙に似合っています。
隼人くんは若い、若すぎる。
こんなお役で真っ直ぐ育つか心配です…ってのは言い過ぎですかね。
でも、奮闘していましたよ。
イケメンは七難隠します(笑)
惣太役の松也くんがいいんですよねー。
女形かイイオトコが多い彼ですが、今後もこういう役で見てみたいですね。
最初の出のところではお父さまに似ていらしてドキッとしました。
この先ますます楽しみだと思ったのは新悟くん。
奨励賞受賞(だよね?たしか)も納得の演技です。
先日もwowowさんで放送された明治座の牡丹燈籠にも出ていましたが、ますます良くなっています。
芝のぶちゃん(二役目)のお姉さんの役をやれちゃうんですから!
その芝のぶちゃんの若々しさといったら!
確か私、同い年だと記憶しているのですが(汗)
錦之助さんと翫雀さんの役は勿体無いなあと思いつつ、やはり芝居が引き締まる様を目の当たりにすると、この座組ならこうなのかな、と。

珍しい演目なので上演台本も購入しました。
いずれしっかり読んで振り返りたいと思います。

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