2013年8月の俳句

  • 朝の駅赤富士の様に逢えぬ人
  • 逢えぬから逢いたいと云う赤富士や
  • 想い出を探すがごとく蛍狩り
  • 読経の声追いかけて蝉時雨
  • 抜け殻の葬送曲は蝉時雨
  • 抜け殻の葬送曲や蝉時雨
  • 蝉時雨この世に独りばかりなり
  • 縁側で足投げ出して蝉時雨
  • 蝉時雨追い立てられてコンビニへ
  • だるまさんころんで止まる蝉時雨
  • 目眩してしゃがむ我が身に蝉時雨
  • ビルの谷入道雲の山望む
  • 逝く夏や流す涙の嘘バレて
  • この道は夏の果へと続く道
  • 恋の果夏の果より先に来ぬ
  • しなだれて酔ったふりする芙蓉かな
  • 風吹かず芙蓉も揺れず我酔わず
  • 朝顔の蔓に抱かれて寝坊する
  • 十三夜何が足らぬか分からずに
  • 新涼の朝や番茶もぬるくなり

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