2014年7月の俳句

パッと見、数はありますが酷い作品ばかりで情けない。
この頃辺りから作れなくなってきたのかしら…って最初からたいして作れてないですね。
では、昨年七月の俳句です。

  • 夕焼けの長さ測りぬ半夏生
  • 半夏生心の傘は閉じぬまま
  • 漂えど遠出叶わぬ浮葉かな
  • 踏み出せぬ浮葉の上の逢瀬かな
  • 重量の制限厳し蓮浮葉
  • 大粒の雨に揺られし蓮浮葉
  • 長閑なり浄土の浮葉数えおる
  • 平らかにただ平らかに浮葉かな
  • 梅雨寒の風呂で溺れて慌ており
  • 梅雨寒やホットミルクにハチミツを
  • 熱に耐え湯気にも耐えぬ冷素麺
  • 七夕や願いごとなくまた来年
  • 階段の雨滝となり小暑かな
  • 雷の音まだ遠し小暑かな
  • 長靴の足取り重く小暑かな
  • 灰汁取りのおたますべらす小暑かな
  • 野球部の声に合いの手初蝉や
  • 初蝉や道路工事と張り合って
  • 帰り際伽羅蕗持たす親ごころ
  • タッパーに伽羅蕗持たす親ごころ
  • 伽羅蕗のどっと盛られし柿右衛門
  • 伽羅蕗や時期のはずれた里帰り
  • 伽羅蕗や摘み食いする風呂上がり
  • 朝曇皿に眩しき目玉焼き
  • 朝曇急ぎむしった草の山
  • 冷房をいれて二度寝の朝曇
  • 青蘆や翳した指を斬り給ふ
  • 蘆茂るふと気がつけば川の中
  • 地に足の着かぬ人生金魚玉
  • 金魚玉見上げる空の水の草
  • 雨音や団扇休めて窓開けぬ
  • うなだれた視線のゆくえ朝顔や
  • 初浴衣日頃の姿勢の悪さかな
  • 病ではありませぬぞよ初浴衣
  • 初浴衣下駄によろけて躓いて
  • おくれ毛に気づき慌てる初浴衣
  • 初浴衣誰に見せたいわけでなし
  • 初浴衣うなじのいまだ白きかな
  • 餡蜜や朱塗りのうちの小庭かな
  • 餡蜜や向かいで薄茶啜る母
  • 餡蜜や求肥一枚ちょうだいな
  • 洗い髪慌てて下ろす簾かな
  • 梅雨明けぬ昨日と勝手に判断す
  • カーテンのそよげど鳴らぬ風鈴や
  • 羅(うすもの)や樟脳香る雨宿り
  • 柚子の香焚きしめてみる熱帯夜
  • 腕いっぱい抱えて笑ふ初なすび
  • 靴ずれの瘢はずかしやビーチサンダル
  • 逢えぬ人見えぬ花火のもどかしさ
  • 暑中見舞い2円足りずに慌ておる
  • 見違えた幼なじみや夏雲雀
  • 束の間の恋探しおる夏雲雀
  • くちづけて氷金時後悔す
  • 匙くわえ何処から攻めよ氷水
  • 食べるより解けるが速い氷水

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