Posts Tagged ‘本’

「季寄せ」を愛読してみる

2005/5/20 金曜日

新編実用季寄せ

いわゆる愛読書とは少し違うかもしれない。最近、仕事帰りの電車で眺めるのが日課になっているのがこの「新編実用季寄せ」。季語が例句と一緒にずら~っと書かれている本である。このブログのトップページの左上に「俳句ブログ」なるものが貼ってあるのでお気づきと思うが、何を血迷ったか俳句なんぞに挑戦している。クリックして頂くと過去の拙作もご覧頂けるので笑ってやっておくんなまし。己の語彙の貧しさに悲しくなることしばしば。が、それ以上の楽しさがある。当初は短歌に挑戦してみようかと思ったのだが、あえて文字数が少ない俳句にしてみた。シンプルに表現することの難しさと形になった時の爽快感はたまらない…、なんていう程の作品じゃないけどさ。
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二〇〇五年十月十四日加筆:
ハイクブログのサービス変更に伴い、このお気楽草紙内に俳句のカテゴリを設置。トップページの俳句画像を削除。

「私事」中村雀右衛門

2005/2/9 水曜日

私が雀右衛門丈を好きな理由は、自然に舞台にいらっしゃるからだ。そこにいることが実に自然で、「雀右衛門丈が舞台にいる」のではなく「雀右衛門丈がいる舞台」なのである。雀右衛門丈は「歌舞伎の女形は女優や実際の女とはまったく違う、異界の住人です。」とおっしゃる。男でも女でもない女形が作る異界を観に行っているのかもしれない。

また、この本は雀右衛門丈の人生を通じて戦争と歌舞伎の関係についても教えてくれる。戦争のせの字も知らない自分には想像の限界があるけれど、今日、こうして歌舞伎が存在することを先人たちに感謝したい。と言っても、雀右衛門丈の語り口は決して説教くさいものではない。だから余計に突き刺さる。戦争の是非が云々ではなく、私たちが到底想像し得ない多くの事柄を背負って雀右衛門丈は舞台に立っているのだ。

私事
中村雀右衛門著

出版社 岩波書店
発売日 2005.01
価格  ¥ 1,680(¥ 1,600)
ISBN  4000257552

bk1で詳しく見る オンライン書店bk1

平成十五年秋に歌舞伎座で金閣寺で雪姫を演じられた。幕が下りた後、桜の花びらを拾いに舞台の下へ急いだ記憶がある。子供のようなことを…と笑われるだろう。でもあの時は、少しでも、なんでも良いから舞台を、雀右衛門丈のいる舞台を感じられるものに触れたいという気持ちで一杯だった。

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