Posts Tagged ‘本’

「江戸時代の歌舞伎役者」田口章子

2005/11/14 月曜日

オンライン書店ビーケーワン:江戸時代の歌舞伎役者

2002年12月発行の文庫版(ハードカバーは1998年発行)。表紙は中村座の定式幕。

初代中村仲蔵のことなどが書かれているし、文庫版発行当時は日生劇場で新・夢の仲蔵が上演されていたから、読んでいてもおかしくなかったのに、最近になってなんとなく手に取った。先月の仲蔵千本桜の影響か。もともと歌舞伎関連の本はあまり読まないからなぁ。

歌舞伎役者の暮らしぶりやら、人間関係、衣装にまつわる話など興味深く読んだ。人間関係のあたりは話がかぶる箇所があり、さっき似たような話が…などと少し戸惑うところもあったが、なかなか楽しく読み進むことができた。少しこういう、歌舞伎そのものを知るための本を読んでみようかなと思いつつ、今日も小説を片手に通勤電車にのる私。

「錦繍」宮本 輝

2005/10/13 木曜日

オンライン書店ビーケーワン:錦繍

先日書いた「しゃばけ」同様、「2005 新潮文庫の100冊」より。

久しぶりの宮本輝作品。この作品は男女の間で交わされた手紙による書簡形式である。書簡形式の小説は好きではないため、あまり手にした事がないのだが、そんな風に思っていた頃より私自身が歳を重ねていることや、最近はインターネットやら何やらとやたら手軽に連絡を取れる時代になったので、少しは違った感覚で読むことができるかと手に取った。

じんわりと静かにしみ込んでくるような文体を心地良く読んだ。しかし、書かれている内容は決して心地良いものばかりではない。別れた夫婦が偶然に再会して手紙のやり取りが始まる。互いの苦しんだ過去を振り返る。痛ましい出来事もある。十年前にきちんと別れることができなかった二人が、自分と相手をきちんと見つめ直す。

日本語っていいなぁと思った。ちょっと朗読してみたくなる文章だった。極力感情表現をせずに淡々とした朗読が合うように思う。

「しゃばけ」畠中 恵

2005/10/10 月曜日

オンライン書店ビーケーワン:しゃばけ

実は表紙買い。本が読みたいなぁ、と思い、どうせなら「2005 新潮文庫の100冊」のプレゼントを貰おうと、なんとか選んだうちの1冊。小説だと海外ミステリものなんかはちょくちょく読むのだけれど日本のものはあまり読まない方なのだが、その時の気分にあうものが今回の100冊にはみつけられなかったため、本当に苦し紛れで選んだ。そんなにキャンペーンにこだわる方がおかしいのだが。

日本ファンタジーノベル大賞」第13回優秀賞受賞作品だそうである。舞台は江戸で主人公は大店の若旦那。そして彼を取り巻く妖怪たちがなんとも可愛らしい。気軽にテンポ良く読むことができ、実に肩の凝らない作品。続編が出ているようで、文庫化を待って読もうと思う。

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